【書評】13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海

高校生の兄と中学生の妹が、アンティークショップの店主から地政学について学ぶという形を取る本書。7日間の講習ということで、7章、7つのテーマで展開されています。13歳からのというだけあって、非常に読みやすく、シンプルに理解できる一冊です。大人ならなんとなく理解している内容ではありながら、改めて整理してもらえるとスッキリします。

印象深かった話

  • アメリカが世界の中心なのは、恵まれた土地だから
  • 中国は内向的な国だったから外交が上手くない
  • 朝鮮半島は攻められやすい立地と地形
  • アフリカは民族ごとに分裂してしまっているのが課題
  • 日本は大国の1つであることを自覚すべきこと

など知っているようで、改めて本で読むとスッキリと理解できる内容が豊富でした。

物語風になってはいますが、あくまで地政学がメインなので、物語は少し無理やりつけている感じがあります。

著者:田中 孝幸

国際政治記者。大学時代にボスニア内戦を現地で研究。新聞記者として政治部、経済部、国際部、モスクワ特派員など20年以上のキャリアを積み、世界40カ国以上で政治経済から文化に至るまで取材した。大のネコ好きで、コロナ禍の最中に生まれた長女との公園通いが日課。40代で泳げるようになった。

目次

  • 1日目ーー なぜドルは世界中で使われるのか/みんなが船で運ぶ理由 ほか
  • 2日目ーー 中国が南シナ海を欲しがる理由/日本が核爆弾を持つ日は来るのか ほか
  • 3日目ーー なぜ領土を求めつづけるのか/中国の防犯カメラは何のため?/なぜ戦争を起こそうとするのか ほか
  • 4日目ーー なぜ王様は必要とされるのか/なぜ大きな国の人々は外国語が下手なのか ほか
  • 5日目ーー なぜアフリカにはお金がないのか/アフリカから見た日本/貧しさから抜け出す方法 ほか
  • 6日目ーー 世界一ラッキーな土地アメリカ/韓国人でロシア国籍のヤマモトさん/なぜ過去のことが蒸し返されるのか ほか
  • 7日目ーー 夢がないのは悪いこと?/温暖化で地球儀はどう変わるか/なぜ日本は東の果ての極東と呼ばれるのか ほか

おわりに

「13歳からの・・・」や「小学生から読める・・・」といった政治、経済や歴史の本は好んで読んでいます。大人向けになると難しく書かれていて読みにくいものの、内容の本質は文章の難易度に関わらず同じはず。であれば読みやすい平易な文章で早く読める分、関連する情報を更に収集できる方が知識が広がって良いのでは?と考えているためです。本書を読んだことで地政学に興味が湧いたので、別の本も探してみようと思います。