帝京大学溝口病院でコロナ禍の出産体験記

2021年4月に帝京大学医学部付属溝口病院で出産しました。コロナ禍での出産となりましたが、その時の記録をまとめておこうと思います。

出産費用や立ち会い出産、無痛分娩の有無などについて。状況に応じて変更があると思いますので、あくまで当時の記録として御覧ください。

コロナ禍の出産。立ち合いや面会は?

私が出産した時は蔓延防止措置が出ていましたが、代表者1名のみ出産時の立ち合いが可能でした。分娩室のみ入室可能で、陣痛室には入れないのでもう生まれるときになってやっと立ち会える形です。(緊急事態宣言が出ると、出産時の立ち合いもできなくなるようです)

入院中の面会はできず、夫は入院時と退院時の迎え、出産時のみ病棟に入れました。

私の場合は出産時にトラブルがあったので、コロナ関係なく結局、夫は分娩室に入れず、分娩室の外で待っていてもらうことになってしまいました。

立ち会いなしの出産は長くなると精神的にきつい。。。

出産のときのみ立ち会いができるのですが、大変なのって陣痛中ですよね。私の場合は誘発分娩で2日目に生まれてきたので、2日間点滴やNSTをしながら陣痛室にいました。

痛いし、NSTがつながってるから体勢を変えるのも大変だし、お茶も飲みづらいし、、、と1人で2日間過ごすのはとてもつらかったです。助産師さんが手伝ってくれますが、私につきっきりというわけにはいきませんから。。。

夫がいてくれれば少しは気が紛れていいのになぁと何度も思いました。

荷物の差し入れは可能

入院中の荷物の受け渡しは、看護師さんが対応してくれました。夫に直接会うことはできませんでしたが、着替えやおやつ、飲み物などを差し入れてもらい、大きな不自由はありませんでした。

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出産費用

帝京大学医学部附属溝口病院での出産費用は私の場合、60万円ほどでした。(誘発・吸引分娩が保険適用になったようです。)

入院中に発熱し、退院が1日延びましたがこちらも保険適用になったようで、入院費用は大きく変わりませんでした。

入院時に前払い金が必要

帝京大学医学部附属溝口病院では、入院時に保証金の支払いが必要です。出産のための入院では、30万円。

入院手続き時に一旦支払い、退院時の精算で余りがあれば返金される仕組みです。なお、全額クレジットカードで支払いたいと申し出たところ、一時金は現金で返金され、全額クレジットカードで支払うことができました。

私は誘発分娩のため、陣痛がきていない状態で、営業時間中に入院手続きを行ったため、入院時に支払いましたが、夜間などに入院する場合は後日で問題ないとアナウンスがありました。

コロナ禍の入院。PCR検査代は自治体負担で無料

臨月に入った検診の際に、PCR検査を行います。1回前の検診時に検査キットを受け取り、自宅で唾液を採って提出するものでした。

検査費用は自治体負担ということで、1枚申請書類を病院に提出するだけで無料で済みました。

赤ちゃんが小児科に入院!

出産時のトラブルで、赤ちゃんは小児科に入院することになりました。幸い大事には至らず、すぐに回復しましたが、一度入院してしまうと退院まで小児科にいることになってしまいます。

双方の体調が良ければ、日中は産科に赤ちゃんが来て、母子同室で過ごすことができます。夜になると小児科に帰って行くので、他の赤ちゃんが泣いているのを聞くと、少し寂しい気持ちもありました。

赤ちゃんの入院費用は?

おそらく、小児科に入院することなく退院できれば出産費用のみで良いかと思いますが、小児科に入院するにあたり、別途費用がかかることになりました。

まずは入院一時金、7万円が必要です。そして入院費用。こちらは健康保険と自治体の助成で無料になりましたが、支払いが必要だったら冷や汗をかくくらいの金額だったようです。

小児科入院なら赤ちゃんの服やオムツの準備が必要

産科では、赤ちゃんの服やオムツ、お尻拭きは出産費用に含まれていますが、小児科では自宅から持ち込まなければいけません。

全く準備しておらず、夫に頼ることになりましたが、小児科から丁寧に案内をいただけたので退院後に使う予定だったものを持ち込み、なんとかなりました。

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妊婦検診

コロナ禍であったことと経過が順調だったため、妊婦検診の間隔を通常よりもあけて受診しました。

受診間隔

  • 16週〜32週:4週間に1回
  • 32週〜35週:3週間に1回
  • 36週以降:2週間に1回

平日は仕事があったので、土曜に受診することが多かったのですが、朝一の予約であればすぐに終わります。

徐々に押してきて、11時ごろの予約になると2時間近く待つことも。できるだけ早い時間に予約したほうが待ち時間は短く済む印象でした。

先生はバラバラ、本人以外の立ち入り不可

帝京大学医学部附属溝口病院では、主治医という形ではなく、その日の担当の先生が診てくれます。当番表はネットで確認できるようになっていて、同じ曜日に行くと、同じ先生になることが多かったように思います。

事務的であっさりした診察ですが、要点を抑えて進めてもらえれば十分だったので満足です。

またコロナ禍ということもあり、パートナーの同席はできませんでした。特別な事情があるときのみということで、予定日を過ぎて次は入院という時に、旦那さん来てますか?と聞かれましたが、その日は来ておらず…。入院時に説明を受けました。

助産師面談・両親学級

両親学級は病院内で2回参加できるものがありましたが、どちらもコロナで中止になってしまい、参加できませんでした。

その代わりなのかどうかはわかりませんが、35週の検診のときに助産師面談と病棟・分娩室見学がありました。

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無痛分娩・さい帯血保管は?

無痛分娩の取り扱いはなし

無痛分娩の取り扱いはやっていないということでした。少し興味があったので残念でしたが、病院へのアクセスなどを考慮して病院を決めました。

麻酔科などとの連携が必要なようで、状況次第で取り扱うようになるのかもしれません。

さい帯血保管も基本はなし

さい帯血の保管については、キットを持ち込めば対応は可能という案内がありました。それとは別に検討した結果、保管はしないことに決めたので詳しくは聞いていませんが、興味がある方は検診時などに質問してみるといいのではないでしょうか。

出産!入院中の食事や施設、もらえるもの

陣痛室のベッドは3つ

まずは出産について。帝京大学医学部附属溝口病院では陣痛室と分娩室が廊下を挟んで向かい合うように並んでいます。

陣痛室は3つベッドがありました。カーテンで仕切ることはできますが、声や音は聞こえてくるので、陣痛中は余裕がなくつらい時間もありました。

不便だったのは、とても電波が悪かったこと。建物の中心に陣痛室があり、窓から遠いせいかかなり不便でした。

母子同室で母乳サポート

出産の翌日から母子同室になり、ベッドの横に赤ちゃんがきます。母乳がでるように授乳の仕方などもサポートしてもらえました。足りない分はミルクももらえます。

基本料金の部屋はカーテンで仕切った4人部屋。他に仕切りがある4人部屋、個室が2種類ありました。

基本料金の部屋を利用したので、他の赤ちゃんの声や助産師さんの声などがよく聞こえました。そのため落ち着かない雰囲気ではありますが、産後でいずれにせよあまり眠れないので、気にせずに過ごせました。

冷蔵庫使用はテレビカードが必要

基本料金の部屋ではテレビと冷蔵庫が有料で、テレビカードを購入して利用します。テレビは見ませんでしたが、搾乳した母乳を保存するために冷蔵庫が必要だったので、テレビカードを購入しました。

テレビカードは1000円単位で購入でき、残った分は100円単位で払い戻しができました。

出産セットをもらえるので入院準備は楽!

入院するときに出産セットをもらえます。消耗品はここにほとんど入っているので自分で買い揃える必要はありません。

また、バスタオルやフェイスタオル、パジャマは貸し出しで、ストック棚から自分で取って使う仕組みになっていました。かさばるタオル類の用意や洗濯が必要ないのはありがたかったです。

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出産セットの中身

もし足りなくなってしまったら、地下にあるセブンイレブンで購入することもできます。ベッドに備え付けのテレビから注文すると、ベッドまで持ってきてくれるので便利でした。

私の場合は産褥パッドが足りなくなってしまったので、セブンイレブンで注文して届けてもらいました。値段は通常のコンビニ価格といったところです。

この他に、出産祝いということで、赤ちゃんの洋服をもらえます。

赤ちゃんギフトセット

  • ベビー服
  • スタイ
  • 帽子
  • バスタオル
  • フェイスタオル

帝京大学のロゴが入っていて、体操服のようなダサさがあります。笑

それが逆にかわいらしくて、家ではよく着せていました。

帝京大学溝口病院ベビーギフト

食事は病院食ながらおいしい

食事は見るからに病院食といったものでしたが、味は美味しく、入院中は食事の時間が楽しみでした。量も多く、おやつもついてきます。

ただ産後ということもあって、すぐにお腹が空いてしまうので、間食に持ち込んだお菓子を大量に食べていました。

お祝い膳

お祝い膳

お祝い膳は4日目くらいの夕食に出ます。通常の食事よりも品数が多くて少し豪華です。残念ながら私はお祝い膳の日に発熱していたので、味わって食べるというより、頑張って食べ終えた形になってしまいましたが、美味しかったです。

産後の一ヶ月検診

一ヶ月検診は、ママは産婦人科、赤ちゃんは小児科でそれぞれ別の日に受診します。入院中に予約を取りました。

赤ちゃんの一ヶ月検診のときには、予防接種の予約をして、1回目の予防接種のときにその次の予防接種の予約と進んでいきます。

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まとめ

総合病院なので、バースプランを聞かれたり、いつも同じ先生が気持ちに寄り添って…といったようなハートフルな対応はありませんが、出産時のトラブルに多くの先生や助産師が集まって手早く対応していただけたので、この病院にしてよかったと心から思いました。

帝京大学医学部付属溝口病院での出産をご検討されている方、予定されている方の参考になれば幸いです。