2019年7月。母と祖母とカンボジアを訪れた後に向かったのは、ベトナム ホーチミン。そこからバスで2時間半ほどでメコン川があるミトー市に着きます。出国前からメコン川の土色の水に圧倒されていましたが、実は汚いわけではないらしい…。メコン川クルーズについてご紹介します。
メコン川って?
メコン川は全長4000kmにも及び、ベトナム、ラオス、タイ、カンボジアと複数の国の国境を越えて流れる大河です。茶色い水の色に圧倒されますが、これは汚いのではなく、栄養が豊富な赤土の色なんだそうです。
このメコン川に育まれた三角洲地帯メコン・デルタは、ベトナムでも有名な穀倉地帯で、なんと3期作=ほぼ年中作物が育つのだとか。ドラゴンフルーツやランブータン、パパイヤなど様々なフルーツも豊富に採れる地域です。
出国前からワニがいたらどうしよう。などと盛り上がっていましたが、かつては、本当にワニも生息していたんだとか。今はワニはいないとガイドが言っていました。
有名なメコン川クルーズ
ホーチミンからバスに乗り、2時間半ほどで船着き場に着きます。ここからボートに乗り、メコン川を渡ってミトーに入ります。
すごい色ですよね。見た目に反して、臭いなんてことは全く無いんです。本当に赤土の色なのか…。と少しずつ信じられるようになってきます。笑
1kmほどの幅の川を渡ってボートを降りると、あちこちにフルーツが。ツアーで参加すると、フルーツの試食タイムもあります。
試食のランブータン
そして、メインは手こぎボートに乗ってジャングルクルーズ!なんとも不安定そうな手漕ぎボートに乗って進みます。乗船時に祖母がボートの縁に乗りかけ、危うくカメラ共々、メコン川に沈むところでしたが、なんとか無事に乗り込むことができました。
両脇に木が生い茂り、水中からはなにか襲ってくるのではないかとドキドキしましたが、特に何もなく笑
30分ほどかけて、メコン川をクルージングします。笠も借してもらい雰囲気がありました。
1つのボートに乗船できるのは、大人4名。大きな団体の場合は別れて乗ります。水などが大きく跳ねることはありませんでしたが、念の為、カメラなどには防水カバーをかけておいたほうがいいかなというくらい、水面は近くにありました。
気温が高く、水辺だったので蚊などの虫を心配していましたが、特に問題なし。想像以上に快適なリアルジャングルクルーズになりました。
ベトナム内の貧富の差も感じたツアー
ベトナム最大の都市ホーチミンから、メコン川に向かうとその文化の違いもなかなかなギャップを感じました。ビルが立ち並び、バイクが大量に走るホーチミンと、豊富な作物の栽培と観光業で生計を立てるミトーの人々の暮らしは大きく違う様子。
ベトナムには義務教育がないそうで、農業やボートの漕ぎ手などに子供の手を当ててしまい、学校に行かない場合が多いのだとか。たった2時間移動するだけで、ここまで違うのかという衝撃も感じました。
日本では決して味わうことができないであろう、南国の大河を楽しむことができるので、ホーチミンなどメコン川の近くまで行かれる方はぜひ体験してみてくださいね。