【読書記録】幼児教育と脳

「幼児教育と脳」は、脳科学者 澤口俊之氏による著書。テレビ出演もされている方ですね。この本では脳が「多重フレームモデル」になっていることが詳しく説明された上で、8歳までの幼児教育がいかに重要であるかを説明しています。

「多重フレームモデル」というのは、脳には8つの知性と1つの超知性があり、並列して動いているという脳の仕組みのことです。8つの知性は下記でこれらをコントロールする超知性「自我」が存在します。
・言語的知性
・絵画的知性
・空間的知性
・論理数学的知性
・音楽的知性
・身体運動的知性
・社会的知性
・感情的知性

これらは親からの遺伝と環境要因により能力が決まるそうです。私の親や兄弟は全員が、音楽や絵の能力が壊滅的な一方、スポーツはそれなりにできるのを思い出し、納得してしまいました。ということは、夫が歌はうまいとはいえ、子どもも音痴になる可能性が高いのでは?と思い、そのうちピアノを習わせてあげるといいのかなと思いました。

本著の前半部分にある「多重フレームモデル」をはじめとする脳の仕組みについての説明は少し難しく、丁寧に読む必要がありました。仕組みはまあいいのでどうしたらいいかだけ知りたいという方は、同氏の『「やる気脳」を育てる』が簡潔で読みやすかったのでおすすめです。

目次

第1章 教育とはすべて「脳教育」である
第2章 八歳までが勝負!
第3章 サルからヒトへ―進化する脳
第4章 いかに育てるか
第5章 人間らしく育てる―“PQ”教育とは
第6章 なぜ、教育は荒廃してしまったのか