体験談|無痛分娩で出産!メリット・デメリットと感想

第2子を無痛分娩で出産した際の体験談をまとめました。第1子を普通分娩で出産した際の経験と比較しながら、メリット・デメリットもご紹介します。出産は人それぞれかと思いますので、ひとつの体験談としてお楽しみいただけたら幸いです。

無痛分娩とは?費用は?

無痛分娩とは、麻酔を使用して陣痛や出産時の痛みを和らげる出産方法のことです。出産前に医師から受けた説明では、「無痛」と言っても痛みの感じ方には個人差があり、完全に痛みを感じない人は少なく、実際には「和痛」になると説明を受けました。

また、自然に陣痛が始まってから麻酔を使用する場合と、あらかじめ出産予定日を決めて陣痛を誘発し麻酔を使用する場合があり、これは産院や体調によって異なるようです。

私は出産予定日の少し前(38週)に入院し、陣痛を誘発して無痛分娩に挑みました。

無痛分娩の費用は健康保険の適応にならず自費です。多くの産院で追加費用が必要になり、10〜20万ほどかかるようです。私は出産費用に加え、15万円が必要でした。

無痛分娩を決断した理由メリット・デメリット

無痛分娩を決断するにあたり、夫と共にメリット・デメリットを検討しました。私が感じたのは下記のことです。

無痛分娩のメリット

  • 痛みを和らげることができる
  • 出産日が事前に決められる
  • 出産日が決まるので立ち合い出産がしやすい
  • 出産後の回復が早くなる可能性がある

無痛分娩のデメリット

  • 誘発分娩になる
  • 追加費用がかかる
  • 少ないながらも麻酔を使用するリスクがある
  • 時間外の出産でなければ麻酔を使えない(私の産院の場合)

今回は第ニ子の出産で、第一子の時は予定日超過で誘発分娩でした。そのため、誘発分娩であることについては特に抵抗感がなく、むしろ上の子のことを考えるとスケジュールの目処が立つことに大きなメリットを感じました。

また、痛くないならその方がいいのはもちろんのこと、話題の無痛分娩というものに興味があったということもありました。

無痛分娩の出産レポ

私が出産した産院では、無痛分娩の実施が限定的で毎週決まった曜日のみに誘発分娩にて実施することになっていました。

無痛分娩実施日の前日に入院し、子宮口拡張の処置をし、翌朝から誘発分娩の点滴を始めるというスケジュールです。

入院1日目:マンガを読みながら待機

私は前日の午後に入院したものの、子宮口が柔らかいということで処置なしで翌朝まで待機ということになりました。特にすることもなく、漫画を持ち込んでいたのでそれを読んで入院初日を過ごしました。

入院2日目:誘発開始も・・・

無痛分娩実施の日です。8:30頃、診察し子宮口を拡張するためミニメトロを挿入しました。1時間後から誘発剤の点滴ができるということでスタート。早い段階からじわじわと陣痛のような痛みが始まりました。

9時頃、麻酔科の医師がきて、麻酔の準備が始まりました。麻酔の管を入れて麻酔が効き始めるまでには少し時間がかかるので、陣痛の痛みはまだ我慢できるレベルでしたが麻酔の管を入れてもらいました。

お昼頃、陣痛が強くなってきたので麻酔をスタート。痛みがどんどん引いていき、ちょっと暇です。笑

14時頃、麻酔を入れてから分娩の進みが悪くなってしまいました。産院のルールで17時以降は麻酔ができないので、この進捗では今日生まれないのでは?という雰囲気になってきます。医師や助産師が今後の方針について作戦会議をしてくれていました。

15時頃、「明日改めてやってみましょうか」と医師から提案があり、今日のところは一旦切り上げることになりました。

入院3日目:ついに出産!

さぁ、今日産まれなければ無痛分娩は取りやめ、自然に陣痛が来るのを待つことになります(返金はなく、とても嫌です笑)

前日に麻酔を入れてから陣痛が遠のいてしまったことを踏まえ、ギリギリまで痛みを我慢することに。と言っても、この日も進みはそこそこというところで14時の時点で子宮口は7cm程度。またも、病院スタッフの作戦会議が始まります。

「よし、人工は膜やってみよう!」というのが14時半頃。人工は膜すると進むことが多いとの説明に縋る思いで挑みます。意気込んではいますが、すでに麻酔が効いているので、痛みはなく触られているなという程度です。

無事に人工は膜成功。引き続き促進剤を投与していると、腰からお尻にかけて痛みを感じるようになってきました。これは「きてるんじゃない!」と内診すると、なんと一気に9.5cm!分娩室には一気に安堵の空気が立ち込めます笑

ゆるゆると分娩準備が進みつつ、15:50頃。いきんでみましょうか!ということで、陣痛の波に合わせていきむこと約30分。麻酔の影響で片足にしびれがありましたが大きな問題はなく、ついに16:30に誕生!タイムリミットの17時にギリギリ間に合う形での出産となりました。

出産後は、麻酔の投与をやめてから2時間以降に食事が可能。6時間後に立ち上がってもOKと伝えられ、分娩室で休憩したり、赤ちゃんに授乳をしたりしながら過ごしました。

無痛分娩を終えて

先に挙げた一般的なメリットに加え、私の場合は次のような利点がありました。

  • 会陰切開が少しで済んだため、痛みが少なく産後の授乳がつらくない
  • 出産直後に食事や睡眠が問題なく取れ、回復が早い
  • 出産直後に授乳をして満足感がある
  • 夫が落ち着いて立ち会い出産できた
  • スケジュールが決まっていたことで上の子への説明がしやすく、上の子も落ち着いていた

第1子の産後は少し体調が悪く、退院後もつらい日々が続いていましたが、今回は早く退院したいなと思うほど。退院後は上の子との生活がありながら、新生児のお世話をしなければならないので、体調の回復が早くとても助かりました。

費用の負担が大きいため、決断するまでに悩みましたが、麻酔科医、産婦人科医から丁寧な説明をしてもらえたこと。出産中も常に病院スタッフに付き添ってもらえたことでとても安心感があり、無痛分娩の決断をして良かったなと思っています。

もしもう1人出産することがあれば(たぶんないw)、次も絶対に無痛分娩を選択しようと思っています。