体験談|30代のワーママが適応障害になって休職・復職した話

第1子を育てながら時短勤務で仕事をしていたところ、適応障害を発症し、2ヶ月間の休職をとりました。同時期に第2子の妊娠も発覚した中での出来事でした。私の体験を備忘録を兼ねてまとめてみます。

適応障害とは?

厚生労働省の定義によると

日常生活の中で、何かのストレスが原因となって心身のバランスが崩れて社会生活に支障が生じたもの。原因が明確でそれに対して過剰な反応が起こった状態をいう。

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つまり、ストレスの原因が明らかな状況で体調が悪くなっており、その原因を取り除いてあげれば症状が改善していくというものです。

どんな症状が出た?

適応障害になり休職するまでの時系列を簡単にまとめてみます。

当時、会社の中に複数の部署があるものの、私のチームは私を含めて3人で仕事をしていました。そのうち1人は少し違う領域の仕事をしていたので実質、社員は私と上司の2人という状況でした。そして下記のような変化が起きました。

  • 11月:一緒に仕事をしていた上司が目の前でクビになる
  • 12月:今後はもう1名の社員が取り仕切り、当面は2人で仕事をしていくことが決まる
  • 1月:理由なく胃が痛い、吐き気がで始める(妊娠を疑うものの違う)
  • 3月:胃痛、吐き気が改善しないため、消化器内科で胃カメラの検査を受けるが異常なし。胃の働きを助ける内服薬をもらうも気休め程度の効果しか得られない。おそらく心因性であろうと自覚する
  • 5月:胃痛、吐き気がなおも続く。自宅で夫や子どもに過剰にイライラする、怒ってしまうことに気づき、転職活動を始める
  • 6月:妊娠が発覚。今転職すると育休の取得が現実的ではなくなるため、転職を断念。辞めるつもりでいたこともあり、限界を迎え、まともに仕事が進まなくなる
  • 7月:心療内科へ。会社の状況、上司とのやり取りなどを説明し、適応障害の診断を受ける。妊娠中であることを考慮し、服薬はなし。2ヶ月間の休職に入る
  • 9月〜12月:復職。休職中に社員が増えていたこともあり、なんとか仕事に復帰する。また妊娠の経過は良好だったため、とりあえず年末までの気合で乗り切る
  • 1月:産休スタート。仕事、会社との接点がなくなり完全回復!胃痛、吐き気、イライラなどが一掃される。同時に復職への不安を感じる

適応障害の原因

目の前で上司が辞めさせられたことで、会社への不信感が大きくなったことと、その後2人で仕事をすることになった上司との相性が悪かったことの2点が主な原因だと考えています。

また、社員の出入りが激しい環境であるため、本来の専門業務にほとんど携わっておらず、達成感を得にくいことや、スキルアップを感じられないことも原因になっていたと考えられます。


これまでであれば、社内環境が合わなくなってきたなと感じた時には、部署異動をしたり転職をしたりして、辛くなりすぎる前に環境を整えてきていました。


ところが今回、第一子の出産、時短勤務、第二子の妊娠と、私個人の都合だけでは身動きがとりづらい状況になってしまい、ついには適応障害になってしまいました。

適応障害になって困ったこと


心身への負担が大きい


適応障害になって困ったことの一つは心身の不調をきたし、仕事はもちろん、日常生活にも支障をきたしたことです。早めに休職を取れたために比較的早く回復できましたが、それでもできるだけ穏やかに健康に過ごせるほうが良いのは言うまでもありません。

子どもに悪影響があると思った

適応障害で調子が悪かった時期には、些細なことでイライラしてしまい、不必要に子どもに怒ってしまったり、遊びを手早く切り上げようとしてしまったりすることが続きました。保育園に預けているため、平日一緒に過ごせる時間が少ないにもかかわらずです。この状況が続いてしまうと、子どもの成長や親子関係に悪影響があるだろうと感じました。


住宅ローンの団信が通らなかった

精神疾患での通院歴があったためだと思われますが、住宅ローンの団体信用保険の審査に落ちてしまいました。たまたま、住宅の住み替えを進めていた時期とかぶっていたのでこれは痛手でした。通院を終えてから数年経つと影響はなくなりそうです(銀行や保険会社による)。

傷病手当はわりとすぐ入金された

休職中は会社からの収入はありませんが、傷病手当の申請ができました。医師から診断書をもらい、会社に提出すると、総務経由で申請してもらうことができたので助かりました。申請から入金までの期間も比較的早く、金銭面での心配が最小限に抑えられました。

以上が私が適応障害になった体験談です。一旦は回復していますが、同じような状況に陥れば再発のリスクもあるため、どのような働き方をしていくのか、この育休中に改めて考えてみようと思っています。