東洋のモナリザ・精巧な彫刻が美しいバンテアイ・スレイ

アンコール遺跡の人気寺院の一つ、「バンテアイ・スレイ」は赤レンガで作られた古い遺跡です。精巧に彫られたレリーフと東洋のモナリザが存在する非常に人気の遺跡です。最もきれいに見える時間帯とその魅力についてご紹介します。

バンテアイ・スレイとは

バンテアイスレイはアンコールワットの北東に位置する遺跡です。バンテアイは「砦」、スレイは「女」。つまり「女の砦」という意味を持ちます。

アンコール遺跡群の中でも初期の方に作られた遺跡ではレンガが使われています。レンガは崩れやすいため後に使われなくなりますが、967年に建設が始まったバンテアイ・スレイはレンガが用いられた時代の中でも後期の方に作られ、レンガと赤い砂岩が特徴的な美しい遺跡です。

その他の遺跡よりも離れた位置にあり。またコンパクトな遺跡ですが、その美しさからは是非一度は訪れたい遺跡となっています。 

バンテアイ・スレイのレンガの門

バンテアイ・スレイがきれいに見えるタイミング

バンテアイ・スレイの周辺は土になっており、リリーフ自体も砂でできているため、砂埃が付着しやすくなります。ところが、雨が降ると砂埃が落ちるので、レリーフの表面が綺麗になります。さらにこの雨が乾いたタイミング。これが最も美しいリリーフが見られるのだとガイドが説明してくれました。気温も考えると、早朝に雨が降り、午前中に観光。運もありますが、理想のスケジュールのようです。

中心部は立ち入り禁止!望遠レンズの用意をお忘れなく

バンテアイスレイの中心部は、遺跡の保護のため立ち入り禁止になっています。神の内側の美しいレリーフをしっかりと見てみたいという方は望遠レンズを持っていくと良いでしょう。

あの東洋のモナリザも間近まで近づくことはできません。1〜2 M 離れた所にある者から覗き込んで見ることになります。 

レリーフの堀りの深さにも注目

アンコール遺跡のレリーフには繊細な彫刻がたくさん施されていますが、中でもバンテアイスレイの彫刻はその美しさだけでなく、彫りの深さも印象的です。こんなところまでどうやって掘ったのだろうと思うほど立体感のあるレリーフ。遺跡の雰囲気に圧倒されてガイドに指摘されなければ気づかなかったのですが、冷静になってみると素晴らしい技術です。

バンテアイ・スレイの彫刻

アンコール遺跡のレリーフの美しさに惹かれてしまっている方には、ぜひ訪れていただきたいバンテアイスレイをご紹介しました。