「赤ちゃんの運動能力をどう優秀にするか」はグレン・ドーマン氏による著書。以前ご紹介した「赤ちゃんに算数をどう教えるか」のシリーズです。元々は脳に障害を持つ赤ちゃんの知能の育成を促すことを目的に研究された方法なのだそうですが、研究を進めるうちに脳に特に問題を抱えていない赤ちゃんに向けても展開されるようになったということです。
どうやって運動能力を優秀にするか?
本書の内容を大まかにまとめると、生まれてすぐこの頃に赤ちゃんに備わっている原始反射や、赤ちゃん自身の見たい・動きたいという意志を存分に発揮できる環境を用意し、赤ちゃんの挑戦を阻害しないことで、運動能力が優秀になっていくというものです。
例えば生後間もない赤ちゃんは、大半の時間を仰向けに寝かされて過ごします。本書ではうつ伏せにしてあげることで、自ら頭を持ち上げ、慣れてくると少しずつ前に進もうとするとまとめています。
さらに赤ちゃんが意欲をなくしてしまわないように、動きやすい服装、床の状態などを細かく説明しています。
同様に掌握反射を活かしたトレーニングや、高ばいのトレーニングなど子どもの発達に合わせて様々なトレーニング方法やそれを補助する器具が紹介されています。
大掛かりな器具もあったり、素人が試してみるには少し大丈夫なのかな?と思う内容もあるので、取り入れやすい部分だけを取り入れてみるといいかもしれません。
これだけはできそう!
本書に記載の通りに環境や器具を整えて、毎日トレーニングをするのは、正直ハードルが高いなと感じましたが、これくらいならできそうというポイントをまとめます。
- ベビーベッドよりも清潔な床で過ごす時間を長く取った方がいい
- ベビーサークルなどで行動範囲を狭めすぎない
- 赤ちゃんが自ら挑戦を始める前からさりげなく補助をしてあげる
まとめ
特別優秀な運動能力を育てたいと思っているわけではありませんが、どんなスポーツでもそれなりに楽しめる人生は幸せかなと思います。
小さいうちに取り組むことで、将来長きに渡ってスポーツを楽しめるのなら、余裕があるときにでも少し工夫してあげられるといいのではないでしょうか。