世界遺産「屋久島」といえば、縄文杉を見るためにトレッキングする方がほとんどかと思います。約10時間の長距離トレッキングということで、事前に情報収集しておかないと不安ですよね。。。今回はガイドなしで縄文杉を見てきたので、その記録を残しておこうと思います。
■旅のメンバー
20代半ばの男女2人です。春〜秋のシーズンには月に1度程度登山に行ったり、冬はスノボに行ったりと、普段から運動をしていて、難易度の高くない山であればそれなりに登ったことがあります。
先月は、富士山の御殿場ルートを20時間掛けて登りました(これは本当にきつかったのでもう行きたくない。。)
■縄文杉トレッキングのルート
縄文杉トレッキングのコースは大きく分けて2つ。
単調なトロッコ道
登り始めてからコースの後半まで8kmほど続きます。今も現役のトロッコが走る線路の中央に板が渡してあります。地味に登ってはいるものの、非常に緩やかで普通にウォーキングをしているかのように歩くことができます。
当日は強く雨が降っていて(現地の人によると大したことなかったらしいですが)、少し滑ってしまうのが難点でした。道中は基本的に木、苔、岩、川という感じなので、飽きてしまうかもしれません。
岩や木の根がたくさんあるキツめの道
トロッコ道を終えて、縄文杉まで続く道は、岩や木の根が多く、慣れない方には登りにくい道になっています。道中、サンダルで来ている方もたまに見かけましたが、怪我をしかねないのでやめたほうがいいと思います。
傾斜もある上に、岩に登ったり、階段を登ったりと上下運動があるので、トロッコ道に比べて息が上がりがち。急がずに登りましょう。
ウィルソン株
よくガイドブックや旅行会社の紹介ページに出ているハートの切り株です。外から見るとこんな感じになっているんです。これはトロッコ道を抜けて40分〜50分ほどのところにあり、開けているので休憩もしやすいスペースになっています。
■開始時刻、所要時間は?
縄文杉のトレッキングルートは、マイカー規制がかかっているので、屋久島自然館からバスに乗る必要があります。このバスの始発がAM5:00。35分ほどで登山口に到着します。
レンタカーで、5時前に屋久島自然館に到着すると、すでにバス待ち行列ができており、始発には乗れませんでした。次の5:20発に乗車し、6時前に登山スタート。道中、ちらほら休憩を挟みながら、10:30頃には縄文杉に到着しました。
縄文杉の少し先に屋根付きの休憩所があるので、そこで30分ほど昼食をとり、下山。16時過ぎにバス乗り場に到着しました。帰りのバスは15時以降、30分おきに出ているようで、16:30のバスに乗車できました。
■雨とぬかるんだ足元がネック
トレッキングルート自体はきつくないものの、大変なのは雨とそれでぬかるんだ足元です。上半身にカッパを着用し、折りたたみ傘を広げながら歩いていましたが、開始2時間ほどで登山靴が浸水。下山中は濡れてふやけてしまった足の裏に痛みを感じるほどでした。
もう1人もGORE-TEXのものを履いていましたが、下山する頃には足まで濡れていると言っていました。山を降りれば晴れているものの、山はほとんどいつも雨や霧で湿っているようです。雨対策は必須です。
■必要な持ち物
雨が降ることを前提にした準備が必要です。晴れ予想だったのにしっかり雨が降りましたので…。必要なものは以下のようなものでしょうか。濡れることを前提に、荷物やカメラの保護ができるような備えをしておくと安心です。
- 登山靴
- リュック
- 水分(雨なら1リットルくらい)
- お弁当?(屋久島には早朝弁当屋さんがたくさんあります)
- 行動食・お菓子
- 雨合羽
- 傘
- 帽子
- ザックカバー(できるだけ雨に強いもの)
- ビニール袋(大小様々あると、濡れたものを入れたり、靴にかぶせてズボンを履いたりと便利)
- 座布団になるマット(雨が降ると座って休憩できなくなります)
- カメラ
■ガイドは必要?
結論からいうと、トレッキングのレベルで考えるとガイドなんていらなくない?という印象でした。距離は長いものの、1本道である上にしっかり看板が出ているので、まず迷うことはないでしょう。
登山なんてしたことがない、体力に自身がないという方であれば、安心安全に配慮ということで、ガイドを頼むという手もあるかもしれません。私たちは植物の種類などに、それほど関心がないので気になりませんでしたが、屋久島には希少な苔なども生えているそうなので、それらをしっかり学びたいという方はガイドさんに詳しく教えてもらうといいかもしれませんね。